ライフデザインTOP> 本の感想・レビュー・書評TOP > 小説 > 自由の牢獄 ミヒャエル・エンデ【本の感想・レビュー】

自由の牢獄 ミヒャエル・エンデ【本の感想・レビュー】


[いいか、ここで、おまえはおのれの運命を選ぶのだ。良き運命を選ぶがよい。](略)

[ひとつの扉を開けば、その刹那に他の扉はすべて永遠に閉じられるのだ。やり直しはないぞ。](略)

その次に目覚めたとき、扉はなくなっていた。

「モモ」「 はてしない物語」 で有名なエンデの作品。
お子様向け作家のイメージがありますが「鏡の中の鏡」といった「大人の童話」も書いてます。

ある日、商人の前に素敵な踊り子が現れます。
コトをなそうとした瞬間に、どこかを運ばれていくような感覚に襲われました。
周囲に目が慣れてくると円形の空間にいました。壁には、びっしりと扉が連なっています。
「声」が扉を選ぶことを勧めます。
商人は扉を選ばない。選べない。
そうするうちに、扉が減っていき、やがては、消滅する。

この物語を大学時代に読みました。
週刊誌で「中卒で職につけば、25歳までにキャリア10年のベテラン!」という特集を読んだ後でした。
人がキャリアを積んでいる時に私はモラトリアム真っ最中。

自分の周りの扉も、そうとは気づかぬうちに、消滅していっているのではないか?

のほほーんとしているこの瞬間に、刻一刻と人生の扉が、またひとつ「パタン」と音をたてて閉じている場面を想像してぞっとしました。

あの、底なし沼にはまったような気の重さは一生忘れません。。。

★Amazon:自由の牢獄 (岩波現代文庫)
★楽天:自由の牢獄 (岩波現代文庫)
ライフデザイン・人生設計のきっかけになった本

▼ミヒャエル・エンデの著書

トラックバック(1)

トラックバックURL: http://life--design.com/cgi-bin/smileserver/mt/mt-tb.cgi/999

「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、もの... 続きを読む

コメントする

keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


アーカイブ