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ちひろBOX【本の感想・レビュー】ちひろ美術館・編


いわさきちひろが描く子どもの顔の表情、とりわけ顔の中からは、ただの純真さや夢だけではなく、大人の世界への抵抗や拒否を感じる。中でもこの絵の瞳は、私が忘れてしまった無垢な魂を呼び覚ましてくれる。




いわさきちひろさんの没後30年を記念して、ちひろさんの絵を愛する方々によびかけ、クエストをもらい出版した本です。
「わたしが選んだちひろ」がメッセージと一緒によせられたようです。

高校生の頃。
自転車通学をしており、部活がなく、早く帰れる日には「いつもと違う道」で帰宅したものでした。
その途中でみつけたのが「いわさきちひろ絵本美術館(現・ちひろ美術館東京)」です。

思春期でささくれだっていた気持ちが、ちひろさんの絵を見て静まっていくのを感じました。よからぬものが、自分を支配しようとすると、救いを求めるように訪れたものです。

「海辺の小鳥」という海をながめる小鳥のポストカードを購入し、邪悪なものがこころに根を張ろうとするたびに、眺めて心の浄化をしていたように思います。

「わたしのちひろ」を選ぶとすると、この「海辺の小鳥」になるでしょう。

ちひろさんの絵は、きれいな色彩で可愛らしい子ども、赤ちゃんの絵が多いのですが「目」の空虚さが気になっていました。

この「ちひろBOX」には「戦火の中の子どもたち」の絵も掲載されており「戦火の中の子どもたち」の目には「怒り」や「諦め」といった感情が浮かんでいます。

実際にそういったこどもたちを、自分の目で見てきたんだと思う。
子どもたちにそんな表情をさせる環境は、よい環境ではありません。

「子どもたちがそんな表情をしない済む環境をつくりたい」
それが、ちひろがこどもたちを描きつづけた理由なのかもしれません。

度重なる引越で、ポストカードは「海辺の小鳥」はどこかにいってしまいました。

十何年ぶりに「ちひろ美術館東京」を訪れてみたくなりました。

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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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