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煉獄の使徒 馳星周【本の感想・レビュー・書評】

全てはグルの御心のままに

「煉獄の使徒」を読んで「鳥本当教団(仮)」の起した一連の事件を思いだしました。

「鳥本当教団(仮)」が選挙にでたときの選挙区が、自分の通っていた高校のあるエリアだったのです。

選挙運動期間に「○○(地名)の△△(教祖様のお名前)、△△、△△、教祖様のフルネール」と大音量でテーマ曲を流しながら、閑静な住宅街を選挙カーが走り、教祖様の肖像をのせた軽トラが幹線道路走り、駅前で象さんの帽子をかぶった信者の方が「教祖様のサクセスストーリー」の漫画を配ったり、踊ったり、けっこう身近な存在でした。

自分の通っていた高校では「信じるものは笑われる」という扱いでしたが。。。

10代こころに気になっていたのが、信者たちのガラス玉のような眼でした。

年齢を重ねるにつれ、鬱病になったり、キャパを越えた仕事をせねばならなくなり、呆然としたり、現実と向合うことを放棄した状態の人間がこういう眼になるんだ、というのが分かりました。

人を殺めるようなことはなくとも、組織の中に生きていたら、こういう場面にでくわすことは山ほどあります。

「上司がそう言うから」「社長の意志」「現場監督の希望」などで、「全てはグルの御心のままに」と、自分の方針を変更することはたびたびあります。

自分より見識のある方のアドバイスをきき、抽き出しを増やしていくことは大事ですが、自分の意志を放棄してしまっては何もなりません。

「アドバイスをきく」ということと「意志の放棄」の区別をつけるのは、難しくあります。

「全てはグルの御心のままに」は「鳥本当教団のこと」ではなくて「どこでも起こりうること」として、教訓にしましょう。

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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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