ライフデザインTOP> 本の感想・レビュー・書評TOP > 社会現象を考える > 国をつくるという仕事 西水美恵子【本の感想・レビュー・書評】

国をつくるという仕事 西水美恵子【本の感想・レビュー・書評】

彼は知っていた。人間が人間として生きるための最低限の「安全保障」は、心身の健康と、胸に灯す希望なのだと。貧しさとは、この保障がないことだと。そしてその原因が、止むことを知らない権力者の搾取にあるとき、貧民がもつ捨て身の鬱憤の恐ろしさを知り抜いていた。暴動、犯罪、過激思想にはけ口を見つける人口が増える国。その行く先は、国体消滅の危機なのだ。

元世界銀行副総裁の西水美恵子氏の著書。 「草の根」として「貧因国」にホームスティをし、民の生活を目の当たりにしたり、は発展途上国の幹部と歓談をしたり。 雑誌連載をまとめたもので、深い内容が読みやすく書かれています。


「国をつくるという仕事」を読んで「貧しさ」の意味を知った気がします。
「お金がない=貧しい」のではなく「心身の健康と、希望」が保障されない状態が「貧しさ」というのだと。

だとすると、日本は緩慢に「貧しい国」に向っているのかもしれません。

ひったくりなどの犯罪が増えているという。
合成着色料、保存料の入った食べ物、農薬を含んだ農作物をとっている。
「メタボ」検診なるものも、義務づけられるほど、健康管理に気をつかわなくてはならない。
11人にひとりの大学卒業予定者が、就職できないという。

まさに「心身の健康と、希望が保障されない状態」でしょう。

「国をつくるという仕事」は遠い国の物語ではなく、今、日本にも存在するお話です。

貧因解決への道は「何をすべきか」ではなく「すべきことをどう捉えるか」に始まると。その違いが人と組織を動かし、地域社会を変え、国家や地球さえをも変える力を持つのだと。

今の自分にはこの西水美恵子氏の言葉を消化する英知がありません。
この言葉の意味を問いつづけていきます。

★Amazon: 国をつくるという仕事
★楽天:国をつくるという仕事
★管理人の心に響いた「本の感想・レビュー・書評



トラックバック(1)

トラックバックURL: http://life--design.com/cgi-bin/smileserver/mt/mt-tb.cgi/901

ですから、頭でわかっていることと、経験を通して自分のハートでわかっていることに... 続きを読む

コメントする

keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


アーカイブ