ライフデザインTOP> 本の感想・レビュー・書評TOP > スゴイ人からパワーをもらう > 「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝  伊吹隼人【本の感想】

「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝  伊吹隼人【本の感想】



森安は最後まで「自分が描きたいと思ったときだけ、描きたいものを」描き続けた。同業者の多くは、そうした彼の姿を一種の羨望を持って見つめていたであろう。しかし、同時にそこへは彼の末路を重ね合わせて自分への強い戒めとしていたのではなかったか。

いささか宗教じみた表現ではあるが、今となれば筆者には、森安が多くのトキワ荘漫画たちの"罪"を一身に背負って、「消えていった」ようにさえも思われてならないのである。

手塚治虫氏、赤塚不二夫氏、藤子不二雄氏、石ノ森章太郎氏など、のちにそうそうたる実績を残す漫画たちが、若いときに暮らしていた伝説のアパート「トキワ荘」。

森安なお氏も、「トキワ荘」で、漫画家たち(の玉子)と一緒に暮らしていました。
もって生まれた才能だったり、性格だったりで、同じ『漫画』の夢をみても、同じ夜明けがくるわではなくて。

赤塚不二夫氏など、他の漫画たちが、世の中に認められていく中で、森安なおや氏は、なかなか脚光を浴びることはなかったようです。

例えば、鈴木伸一氏(杉並アニメーションミュージアムの館長さん)のように、別の道を選ぶわけでもなく、漫画にこだわり続けました。職を転々としながらも、描くことをやめなかったようです。

「自分の描きたいことと、読者が望むものを両立させ、原稿料などで生活をすること」を選んだ多くの漫画たちに対して、森安なおや氏は「自分の描きたいことを描くために、他の仕事をすること」を選んだともいえるでしょう。

そういった『夢にこだわり続ける生き方』があってもいい。

「好きなときに好きなものを描いた」森安なおや氏は、(金銭的には苦労しても)たぶん幸せな一生を送ったのでしょう。

★楽天で「「トキワ荘」無頼派」の詳細をみる
★Amazonで「「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作)」の詳細をみる


| コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://life--design.com/cgi-bin/smileserver/mt/mt-tb.cgi/1309

コメントする

keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


アーカイブ