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ポスターを盗んでください+3  原研哉【本の感想・レビュー】

「可愛い」とか「楽しげ」というのはあくまで言葉での形容にすぎない。目尻の皺、口元の表情、首の傾け方など、作画に必要な具体的な映像としての資料がきちんと揃っていないと、リアリストであるカンプ・ライターは、仕事ができない。その辺りをいい加減にしておいて絵の仕上がりに不平を言うのは明らかにディレクターの失態である。

デザイナーの大御所とも言える原研哉さんが、30代前半に書いた随筆集を、50代になりエッセイを「+3」した本です。

原研哉さん30代前半に書いたものなので、デザイナー・ディレクターとして駆け出した頃の体験が土台になっています。

一般企業のweb担当をしている自分にあてはまるところが多いにあり「うっ。」「あ。」「いたっ。」と思いながら読みました。

「ものつくり」というと、クリエイターさんが神がかりな才能でいっきに仕上げる!的なイメージがあるかもしれませんが、実は、とっても論理的で、地味な工程の連続です。

そもそも、何かをつくるときには多くの人が関わっています。
関係者の間に「目指すべき方向」の共通認識が形成でき、それぞれが自分の果たすべき役割を、全体と、向こう三軒両隣を気にしながらまっとうする体制ができれば、たいていのことはうまくいきます。

ディレクターさんのお仕事は、「こうするんだー!」という強い意志をもち、「目指すべき方向」をあらゆる手段(ビジュアルだとか、言葉だとか、動きだとか)で、関係者に伝え、工程を進める方たちの仕事が円滑にいっているか気を配り、着地点まで、ものづくりを押し進める、引っ張っていくことでしょう。

私も、一般企業のweb担当者として、そんな役割を求められています(汗)

でもさ。
そんなにうまくいかないのさー。

うまくいかないときは、たいてい2パターン
==========================
1)自分のなかで、曖昧な点が残ってしまうこと
2)関係者に共通認識をつくることができないこと
==========================
「今回は、今回は」と思い前に進んでいるのですが、苦い失態だらけです(涙)。

この本を読むと、自分のいたらなさ、配慮のなさに痛い思いもしますが、感銘も受けます。

「ものづくり」にたずさわるすべてのひとに薦められる本です!

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原研哉氏の本を読んだ感想

日本のデザインポスターを盗んでください+3


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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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