ライフデザインTOP> 本の感想・レビュー・書評TOP > 小説 > まやかし嬢 石川洋子【本の感想・レビュー・書評】

まやかし嬢 石川洋子【本の感想・レビュー・書評】


ふたりの母親。俺はそれをもっている。それは俺にとって誇れる幸せなことなんだろうか。そんな幸せな立場にいたのに、何をいじけていたのだろう。何に負けていたのだろう。

「まやかし嬢」というタイトルに惹かれて、「本が好き」さんから献本をしていただいた本です。
著者は、10歳の頃から児童劇団などで役者経験があり、テレビドラマや、舞台に多数出演されている方のようです。
この「まやかし嬢」が初の小説で、今回はじめて、石川洋子さんの本を手に取りました。

探偵「まひる」が、ある家族に起こった事件を解決していく、という物語です。

引きこもりの次男:翼が、余命3ヶ月の父:忠宣を刺し、家族にケガをさせてしまい、逮捕されます。
しかし、妹は「翼は刺したりしていない」と言う。
事件解決にのりだす探偵:まひると助手:涼介だが、一家の口は重く解決の糸口が掴めない...。

主人公のまひるは「探偵」といっても、明智小五郎のような一般的な「探偵」というより、京極夏彦の「京極堂」シリーズの薔薇十字探偵団「榎木津礼二郎」を女性にして、常識的なキャラにした感じです。
(→榎木津礼二郎の大活躍する本「百器徒然袋 風」「百器徒然袋-雨」)

人間の心の中にはいっていける能力をもっております。
その類い稀な「探偵力」で、事件を解決してそれぞれが事情を抱えている一家の再生を計ります。

そして、まひる自身も「訳あり」で、抱えている事情が明らかになっていきます。

一番共感したのが、次男の翼、まひるの気持ちのもちようです。

翼は、自分を生んだがために命を落とした「母の生まれかわり」と言われるのが重かったようです。自分が生まれたこと、生きていることさえ、否定的にとらえていました。

まひるにしても、双子のかたわれ、自分に臓器移植をするために自殺をした父を背負って生きている訳です。
一時は亡くなった父に対し「私に全て押しつけたのね」なんて憎まれ口を叩いたり。

でも「他人の分の命を抱えて生きるのは、素晴らしい」と今ある状況を受け入れ、肯定をした時に、前向きになれたようです。

どうあがいたって変えられないことがある。
変えられないことは受け入れるしかないでしょう。

そして受け入れたことを「どうとらえるか?」によって、気持ちのもちようが大きく異なってくる、そんなことを教えていただきました!

★楽天で「【送料無料】まやかし嬢」の詳細をみる
★Amazonで「まやかし嬢」の詳細をみる

▼探偵の登場する作品

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://life--design.com/cgi-bin/smileserver/mt/mt-tb.cgi/1339

コメントする

keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


アーカイブ