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特捜神話の終焉 郷原信郎 【感想・書評】

私にしてみれば、なぜ上司や同僚や部下たちが、そういう世界に耐えられるのかが不思議でなりませんでした。今思うと、費やした時間やコストを回収したいということのかなと思います。すでにその狭い検察の世界で何年もの時間を費やしていて、今さらやり直しがきかないと思っているから、その中で出世していくことしか考えられなくなってしまう。その結果、多くの人の暮らしている世の中から外れていき、狭くて特異な特捜検察という世界に染まっていくんです。

この「特捜神話の終焉」は、元検事(いわゆる「ヤメ検」)である郷原信郎氏と、特捜によって「犯罪者」になった堀江貴文(ホリエモン)氏、佐藤優氏、細野祐二氏との対談をまとめたものです。

御上に「逮捕」されると「世間からは葬られる」というのが一般的なコースですが、上記の3人(細野氏は今回の本で初めて知ったのですが...)は、逮捕されたにも関わらず、大いに活躍中です( ̄□ ̄;)

御上にも非があるのでは?と、本書を手にとりました。

特捜神話の終焉」を読み、「目撃者」として学生時代に事情聴取を受けたことを思いだしました。

説明すると...

住宅街にあったアルバイト先の飲み屋でのことです。
住宅街にある飲み屋なので、ふだんは常連さんしかこないのですが、阪神大震災後の影響で工事関連者が飲みにくるようになりました。

お店の中で(そういった工事関係者の方たちがいるのを知ったうえで)と、ある常連さんのご夫婦(だと思っていた)が「最近よそもんが多い。早く国に帰ってほしい」的な発言をしておりました。そのときは、何ごともなかったのですが...。

工事関係者たちが帰ったあとに、常連夫婦も帰っていきました。
と、思ったら、血相変えて戻ってきました。
「マスター助けて!あいつらややこしいやつらだ」と。

そこからは、もう何がなんだか。
工事関係者と、店の中にいた常連さんが外にでて大乱闘です。
目の前で起こっていることを呆然と見つめていました。

住宅街で大騒ぎをしているので、ご近所さんが警察に通報したようで、パトカーがいっぱいきまして。
すったもんだの挙句、事態は収拾をしました。

そしてある日、警察からよびだしがかかった訳です(苦笑)
「(喧嘩の発端になる発言をした張本人ではあるのですが)常連さんの味方になることだけを話してこよう」と警察署にでむきました。

どんな場所だったか、どのような立場の方か覚えていないのですが、鋭い目つきの男性数人とお話をしました。

この方たち、言葉の表現がへんてこなの(・ ・)目が点になりました(・ ・)

「センターパートの男(←髪型が真ん中分けのことを言いたいみたい)」
「中肉中背の男(←『ドラム缶』『ずんぐりもっくり』といったほうがよい体型だったのですが)」
「内縁の妻(って、夫婦じゃなかったんだー、ってそんなことバラしてはいけません。)」

思わず「何ですか、それ(・・ ? )」と何度も聞き返しました。

私が「奥さんがですね」と言うと、事情聴取の男性が「内縁の妻だね?」と修正し、「ドラム缶みたいな体型をした方がですね」というと「中肉中背の男」と言いなおされ( ̄- ̄)、いちいちめんどうなので「えっ、ええ。」と修正を認め、結果として、彼らのシナリオ通りの調書ができあがっていきます。

郷原さんのいう「狭くて特異な世界」用語なのかもしれません。。。
こうやって真実は歪んでいくんだ...、と妙なところで関心をした20代初期でした。

でね。常連さんVS工事関係者の喧嘩の話ではなくて、「工事関係者VSおまわりさん」のほうに話をもっていきたいみたいなの。

「その男が、被害者の男性を殴っているのを見た、と。他にも何か見ていなかった?」
「ああ。上着をもって、引きずろうとしたんだ。ところで、それ以外に誰かに暴力をふるっていたのを見なかった?」など。

彼らの頭の中には既にストーリーができあがっていて、その物語を裏付ける発言のみを受付中!みたいな感じ。
誘導尋問されている気になりました。

「おまわりさんも怪我をした」と言っていたので、たぶんどなたかに「怪我をさせられた」のでしょう。
でもさ。そんなの見てないから、話ができないのさーo(^◇^;)o
結局彼らも私から調書ととるのは、あきらめたみたいでした。

ここでわたしから調書をとるのをあきらめたのが、彼らの良心的な、誠意のある態度でした。

それを特捜はもっと大規模なストーリーをつくることに力を注いでいるようです。
喧嘩だったら、「(理由はともあれ)殴ったほうが悪い」と善悪は明確なのですが、世の中は複雑になっています。

「経済」「政治」の道徳観はあいまいなのでは?
それを特捜が「ぼくたちが正義です」という感覚で、ストーリーをつくって、犯罪者をつくりだしている気がします。

あのとき感じた「彼らの頭の中には既にストーリーができあがっていて、その物語を裏付ける発言のみを受付中!」は今も健在なのでしょう。

たんなる「純粋まっすぐな正義感」だけでは、通用しない世の中になっているのに、それに気がつかない特捜がいて、『正義感』によって『犯罪者(ホリエモンたちのこと)』になった人たちがでました。

でも『犯罪者』は、ある層の庶民には支持され...って、こんな図なのでしょうね。

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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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