ブラックチェンバー 大沢在昌

「勝ったなんて思っちゃいない。だがあんたは負けた。犯罪にじゃない、自分の強欲に負けだんだ」
「誓っていおう。私利私欲ではなかった。...」
「犯罪を取締るシステムの限界。それを打ち破れる唯一の組織がブラックチェンバーだった。それを君は崩壊させた。その罪は重い。たとえ何万人という人間を、きたるべき新型インフルエンザかの流行からわずかの間、救ったとしてもだ」(以上、引用)

あらすじは...
警察官だった河合は、仕事上のトラブルからロシアのマフィアに殺されそうになりました。
河合が警察の取締、捜査に限界を感じていたところ、「ブラックチェンバー」という超国家犯罪取締集団からスカウト受けます。

警察が手をこまねいている犯罪者を、取締り、犯罪者のブラックマネーを取り上げ、活動資金にする、という活動をしています。

ブラックチェンバーが魅力的に思え、スカウトを受けることにした河合ですが、
だんだんとブラックチェンバーが拝金主義のように思えてきて
「正義と強欲」の間で葛藤が始まります。
(以上、あらすじ)

「大の虫を生かすために、小の虫を殺す」
「大の虫をいかすためには、組織保持が最優先課題になる」というようなことは、
どこの世界でもよくあることです。

例えば「子育てをしやすい世の中に。」という正義を実現するために
「保育所をいっぱいつくりましょう」という施策を実施しようとする訳です。

正義を実現したくとも、使えるお金には限界があるので
「子育て世代」という「大の虫」を生かすためには、
「年金」「若者の雇用安定」などの「小の虫」をみなかったことにせざるえません。

また、正義を実現するためには、他のことを優先したい方たちを
説得して、納得させ、協力をしてもらう必要があります。

あれこれ話しても埒があかなければ、
言うことをきいてもらうしかありません

そういった「力」を「権力」と言います。

正義を実現するためには「権力」が必要で、
「権力を保持する」ためには、協力者を確保しなくてはならず、
その一番かんたんな方法が「組織の保持」になるのでしょう。

他の人からみると「自分かわいさのために、そんなに組織を保持したいの?」なのですが、
本人は大真面目に「正義のため」と思っていたりするから面白い。

これは、ブラックチェンバーだけではなく、
政治や、企業活動でも日常的に起こってますね(苦笑)

どこの世界でも起こりうる「正義と強欲」のバランスの取り方。
それを極端なカタチで、わかりやすく、大沢流のハードボイルドで書いている大人の寓話です。

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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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