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蟹工船(まんがで読破) 小林多喜二 作 



でもオレたちは日本帝国のために働いているって思えばな...

森本さんの星火(こころ)は労働者の勇気になったんだ

会社は一文銭も与えずに淺川を捨てー...(ざまぁみろだが)「ちくしょうダマされた」と淺川は叫んだらしい


「プロレタリア文学の代表作」と「歴史」で習って以来気になっていた「蟹工船」。
小樽旅行のさいに「小樽ゆかりの作家」として、原作者:小林多喜二氏が紹介されていた縁もあり、まんがになっている「蟹工船」を読むことにしました。

この小説(マンガ)には、資本家、現場監督、軍隊、労働者、お金持ち、貧乏人といろんな立場の人間がでてきます。

労働者同士が、些細なことで敵対をしたり。
現場監督が、労働者のことを搾取の対象としかみていなかったり。
資本家が、現場監督や、労働者のことを利益を生みだすものとみていたり。
資本家は、労働者が「組織化」「団結」するのを恐れていたり。
労働者が置かれている劣悪な環境に、あきらめていたり。

いろんな状況がありますが、根本的な問題点は
異なる立場の人間に対して
「一緒に生きていく仲間」という認識が欠落していたり、
より多くの利益を生むために
「気づかなかったこと」にしていたりすることなんだと思う。

資本家がいるからこそ「蟹工船」という船が出港でき、
(劣悪な労働環境ですが...)雇用が生まれます。

現場で働く人間がいるからこそ、「現場監督」という仕事が生まれ、
資本家も利益を得ることができるわけです。

資本家は、そいういった仕組みを理解しています。
しかし、労働者たちが、団結して労働環境の改善を要求してくると面倒です。

「現場監督」を間に挟むことで、「軍事力」を準備することで、まるく治めようとします。

労働者は、「お国のために働いている」と自分にいいきかせながらも
「現場監督」に怒りの矛先を向けます。

ストライキのあと、資本家は「現場監督」をクビにして、
労働者の矛先が自分に向けられないことに成功します。

こう考えると、やってきたことは極悪非道ですが、
中間管理職の現場監督:淺川がかわいそうな人間に思えてきました。

資本家は、彼ひとりを犠牲にすることで、
多くの労働者を「蟹工船」にとどめることに成功しました。

これで、資本家が労働者を「仲間」とみなすようになってくれればいいのですが
「労働者がいなくなると困る」と思ってはいても
「仲間」とはみなしていない気もします。

新たな淺川(もうちょいソフトな方法で、労働者と資本家の間に入る人)を
どこかからか調達してきて、中間管理職をさせるのでしょうね。

そうやって、労働者が、ちょっとすつ資本家から「分け前」を勝ち取って
現在にいたります。

ただ「ワーキングプア」とよばれる方たちがでてきたりで、
「資本家」「労働者」の間の関係が複雑に、巧妙になってきて
「労働者」に多くが渡らないシステムができてきている気がします。

立場は違っても「みんな一緒に生きていく仲間」という意識が
根付くことを願ってやみません。

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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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