堕ちてゆく 岩井志麻子

美貌がなくたって若さがなくたって、この上手い口だけは元気に回る。だったらどこででも生きていける。(引用)

この小説を読み、2009年に起きた「結婚詐欺」事件を思いだしました。

30代半ばの女性が、結活を通じて親しくなった数人の中高年男性から
9,000万円近くだまし取ったとされる事件です。
しかも、彼女の周囲で4人の男性がなくなっています。

それだけの男性を惑わせ、大金を動かさせているだから、
さぞ容姿端麗で艶やかな方なのでしょう...と思ってみた顔写真が
まったくもってふつうの容姿でびっくりしました。

新聞に掲載されている写真なので「ベストショット」とはいかないのでしょうが、
「平凡」「地味」「普通」「目立たない」と表現するのがぴったりでした。

どうしてこの容姿で「結婚詐欺」をしようと思い立ったのかしら?と、不思議でなりませんでした。
※こういう人様の「容姿」の話をするときには、自分の容姿は棚にあげています※

その理由が「堕ちてゆく」を読んで、少しは分かった気がします。
きっと「自分がアイドルになれる小さな場所」を探していたのでしょう。

平凡な容姿を生まれもった多くの女子にとって
「自分がアイドルになれる小さな場所」は恋愛が一番手軽です。

結婚は「自分がアイドルになれる小さな場所」を永続させる方法のような気もします。

で、事件を起こしてしまった女性も
「自分がアイドルになれる小さな場所」に満足していたらよいのに、
ひとつの欲望が達成され、次から次へと欲がでてきてとまらない!状態なってしまったのでは?

その結末が逮捕にいたる訳です。

たいていの人は「小さな場所のアイドル」で満足しているから、平和なのでしょう。

引用した「拝み屋の家の女」の主人公は
美貌や若さがなくても、上手い口があれば
「どこでも生きていける」=「自分がアイドルになれる場所をつくれる」と言っています。

美貌も、若さもない毒女としても、そういった「何か」をみつけなければ...と思いました。


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keikeiakaka
管理人:けいけいあかか
自称:ライフデザイナー。 やりたいことが多すぎて、 人生の秋休み中。 節約&エコ&本&放浪好き。 2011年夏に日本一周を達成。 次は世界一周を夢見つつ webサイトの更新をする毎日です。


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